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01パイル織物とは

織物とは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を絡ませる事で作られた布製品の総称です。その布製品の表面に毛状または、ループ(輪)状の糸を突出させたものがパイル織物です。パイル織物は製法などの違いによりいくつかの種類に分けられ、それぞれに違った特徴を有しますが、当社はその中でも、ベルベットと呼ばれる経糸をパイルに用いた織物の製造を得意としております。

一般的なパイル織物の構造と特徴

経糸が上下に交錯する間に緯糸を挿入する(打込む)事で布を作りだします。この部分がパイルを保持する為の基材になり、「基布」又は、「グランド」と呼称されます。パイル織物はパイルの素材、太さ、長さ、植毛間隔、植毛形状などを任意に変更する事で、その特性を多用に変化させ様々な用途への展開が可能となります。その用途は多岐にわたり、繊細な相手物の清掃、隙間埋め、防塵、フィルター、緩衝、保断熱、保吐水などの分野で広く使われております。

パイル織物の構造の図
パイル織物の構造(左:側断面/右:正断面)

02当社のパイル織物の構造と特徴(織仕様)

  • U型パイル

    U型パイル(1越織) U-shaped pile

    高密度で均一なパイル配列が可能です。パイルは直立する傾向にあります。

  • V型パイル

    V型パイル(8越織) V-shaped pile

    パイル密度はU型パイルの50%です。パイルは傾斜する傾向にあり、U型に比べ相手物への接触は不均一ですが、U型では接触圧が高すぎる、目詰まりするなどといった場合に有効です。

  • W型パイル

    W型パイル(12越織) W-shaped pile

    密度はU型の25~33%程度ですが、パイル列を追加し、50~60%まで増やす事が可能です。パイルは傾斜しており、相手物への接触はV型より不均一。異物の塊りを散らすなどの用途に有効です。

※これら以外にも基布形状や特殊形状の織などご要望に対応させて頂きます。

U型・V型パイルの構造の図
U型・V型パイルの構造
W型パイルの構造の図
W型パイルの構造

03製織設備

  • 細幅ベルベット織機
    カム制御

    細幅ベルベット織機

    最大幅110mm程度のパイル織機です。一般的なパイル織機に比べ、非常に小型で、段取り替えの効率がよく、少量生産に秀でています。U、V型のパイル織を得意としており、パイル長さは3~8mmの範囲で任意に変更可能です。

    最大幅
    110mm程度
    パイル形状
    U型・V型
    パイル長さ
    3〜8mm
  • 細幅ループ織機
    パターンチェーン制御

    細幅ループ織機

    最大幅110mm程度のループパイル(輪奈天)織機です。これにより作られる生地はループ状のパイルに表面を覆われており、高い表面積はそのままに、ベルベット織と異なるパイルの機械的特性を有します。

    最大幅
    110mm程度
    パイル形状
    ループパイル(輪奈天)
    パイル長さ
    —
  • 広幅シャトル織機
    ドビー制御

    広幅シャトル織機

    最大幅1200mm程度のパイル織機です。一般化しているレピア式織機に比べ生産効率に劣りますが、段取り替え・チューニングの効率が良く、広幅機の中では最も多品種少量生産に適しています。パイル形状はU、V、Wのみならず、特殊形状への対応もでき、織方向に対する植毛域の長さを制御する事も可能です。パイル長さは3~15mmに対応可能。

    最大幅
    1200mm程度
    パイル形状
    U・V・W型、特殊形状
    パイル長さ
    3〜15mm

04当社の技術

01

織物製造技術

導電性織物への製造技術・管理体制の特化
導電性繊維を利用した織物では材料の電気特性に応じた繊維の配列や、独自の設備による電気抵抗値の測定など、導電性織物に特化した織物技術や管理体制を構築しております。

織物製造技術

02

品質の数値化

資材として必要な品質特性を数値で管理
触感や風合いなど定性的な品質判定を主とする織物業界において、資材としての用途に必要な品質特性の数値化を進めています。パイルが相手物に接触する際の負荷や反発力、一定範囲に存在する繊維の密度など必要に応じて、専用設備を製造して品質管理を行っております。

品質の数値化

03

一貫生産

織物からアッセンブリまで社内で
織物製造はもちろんの事、織物と他部品のアッセンブリにおいても社内に生産ラインを構築しております。板金・シャフト・樹脂と織物の貼り合わせ状態や、織物のシール状態までの加工などOEM先としてお使いいただける体制も敷いております。織物基材のものだけでなく、モールド部品のはめ合わせやシール材の貼付など一般的に自動化が困難とされる作業については何でもご相談下さい。

一貫生産

04

QCDの改善活動

設備の自社改造・自社開発
製造コストの低減、クオリティの向上、リードタイムの短縮を目標に設備の改良、管理システムの改善に努めております。当社では市販されている設備を導入するケースは少なく、必要に応じて自社改造、自社開発を行いお客様の細かなニーズに対応する、柔軟な生産体制の構築を目指しております。

QCDの改善活動

05工程紹介

寺本パイル織物の工程

  1. 01整経
  2. 02製織
  3. 03洗浄
  4. 04乾燥
  5. 05シャーリング
  6. 06バックコーティング
  7. 07荒切り
  8. 08細切り

巻きブラシ工程(外注・東英産業株式会社)

  1. 07荒切り
  2. 08細切り
  3. 09シャフト巻き付け
  4. 10起毛・シャーリング

バーブラシ工程(外注・社内)

  1. 09板金貼付・SBR塗布
  2. 10起毛・シャーリング
  3. 11組立て